新サイト、準備中です
こんにちは、タケダです。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
私は成人後いちばん体重が減りつつあります。なんだかちょっとからだが軽いです。減った分の体重をペットボトルの本数で換算すると、そんなに背負って歩いてたらそりゃしんどいわ、という感じです。階段を上るのがしんどくないというだけで感動です。
さて、最近新しいサイトの準備をしています。就職活動に関するサイトです。そんなわけで、就職活動をしていた大学生の頃のことを思い返しています。
大学生のころは、とにかく世の中がどういう仕組みになっているのか知りたくて、ひたすら本を読んでいました。
いまの世の中の中心は金融だ、なんてことを考えて金融工学を勉強していたのですが、金融工学をやっているとどこにでも出てくるのが金利です。ふと、当たり前のように存在している金利ってなんだろう?と思い立ち、調べているうちに、歴史やら宗教やらを通って、気づくとマルクス経済学にたどり着いていました。
そこからは、資本主義ってなんだろう、ということを考える日々でした。いまでもこの疑問の答えはよくわからなくて、勉強しているところです。大学生のころは、たぶんその疑問の答えの欠片もわかっていませんでした。けれどなんとなく違和感はあって、資本主義をぶっ壊すにはどうしたらいいんだろう、なんてことをわりと真面目に考えたときもありました。さすがにぶっ壊すのは難しいと思い至って、その次に、資本主義の外側に出るにはどうしたらいいんだろう、と思うようになりました。ちょうど周囲が就職活動だなんだと騒がしくなってきたころです。
宗教の世界なら資本主義とは切り離されているんじゃないか、なんて考えて、出家の方法を調べたこともありました。Google検索に「出家」と入れたら、サジェストで「出家 方法」というキーワードが出てきました。私と同じことを考えている人がいるのかなあ、なんて思ったりしました。
けれど、そのころちょうどAmazonのお坊さん便や、お布施の金額を料金表のように表示する寺社が出てきたことが話題になっていました。宗教の世界にも資本主義の力は及んでいるんだなあ、と思って出家は諦めました。
その次に思い付いたのが公務員でした。公務員なら、利益のために働いているわけではないし、資本主義の外側といえるんじゃないか、と考えました。
これは、いま思えばとても単純で考えなしだったなあと思います。結果として公務員になってしまったわけですが、資本主義の外側というよりは、資本主義の上に乗っかっているようなものだったと思います。
いろいろあって、ベンチャーネットで働くようになりました。営利企業です。当然、どうやったら会社が儲かるか、利益が出るか、ということをいつも考えています。けれど、今までで1番資本主義から遠いところにいるような気がしています。不思議です。
なんでかなあ、といろいろ考えているのですが、人とのかかわりみたいなところに答えがあるような気がしています。大学生の頃は、なんとなく孤独でした。友人がいなかったわけではないのですが、もともと人見知りしがちなのもあって、友人たちとの付き合いもどこか表面的な部分があったのかもしれません。あくまで社会の中の1つの駒として他人とかかわっているだけで、ひとりの個人として誰かとかかわることはなかったように思います。それは就職して公務員になってからも一緒です。同期や先輩方との交流はありましたが、それもやっぱり組織の一員として、みたいなところがどうしてもありました。
公務員をやめて、何の肩書きも所属もなくなってはじめて、ひとりの個人として他人とかかわるということができるようになった気がしています。ベンチャーネットに入ってからは、もちろん「ベンチャーネットのタケダ」ではあるのですが、ちゃんと個人としてのタケダの部分も持ち続けられているように感じています。それは、個人の考えとか生き方を尊重してくれるベンチャーネットだからこそだなあ、と思っていて、すごくありがたいことです。
もちろん、資本主義の恩恵に預かって生活していますし、もはや今の世の中でそこから完璧に抜け出すことは不可能です。大学生のころは、そのことに反発する気持ちがありました。けれど、それを受け入れたことで、いますごくバランスを保って日々を過ごしていられるんだと思います。
私はたまたま、資本主義ってなんだろう、というところから社会に対するもやもやを感じていたのですが、きっとこれから就職活動をしようとしている人たちの中にも、いろいろなところから似たようなもやもやをもっているんじゃないかなあ、と勝手に想像しています。新しいサイトは、ぜひそんなもやもやをちょっとでも晴らせるようなサイトにしていきたいなあと思いつつ、準備をがんばっていこうと思います。