いろいろ考えるブログ

株式会社ベンチャーネットでいろいろ担当しているタケダがいろいろ考えるブログです。

コンプレックス

こんにちは、タケダです。

みなさま、いかがお過ごしですか。

わたしはいきおいでダイエットジムに入会しました。実はいまこの記事を書いている1時間後に最初のトレーニングがあります。どきどきしています。来週ブログが更新されなかったら、そういうことだと思ってください。どきどきしているのでだいぶ適当に書いている感じがあり、自分で「そういうことってどういうことだろう」と思っています。どういうことでしょうか。

 

さて、私の通っていた京都大学では、なんとなく「アカデミック」という言葉が強い力を持っていたような気がします。理系はほとんどが修士までいきますし、文系でも大学院の進学率は高かったように感じます。私は経済学部でしたが、ゼミの同期はたしか3割くらいが大学院に進学していました。

 

専攻分野にしても、実学的な分野より、「そのまますぐには役に立たない」分野の方がなんとなく偉い、というような空気がありました。経済系でいうと、進学先としては公共政策か経営管理大学院(いわゆるMBA)か経済学研究科かのほぼ3択だったのですが、公共政策と経営管理の場合は「へー、そうなんだあ」、経済学研究科の場合は「ほえー、すごいなあ」というような感じがありました。(※個人的な印象です)

 

確かに、大学院に進学する人たち、特に実学的でない分野に進む同級生たちはとても優秀だった印象があります。けれど、逆にいうとそういう「アカデミックな方が偉い」という空気のなかで、そう見えていただけかもしれません。

 

そんな環境のなかで、わたしは大学院に進まないで就職することになんとなくコンプレックスを感じていました。じゃあ大学院に行けばいいじゃないかという考えもあります。けれど、単純に私にはアカデミックな世界は向いていないだろうな、という直感がありました。むしろ、その「向いていない」ことにコンプレックスの基があったのだと思います。

 

キャリア官僚になろうと思った理由のなかには、就職後に海外の大学院に留学ができる、ということもありました。「アカデミック」とその対に置かれることの多い「ビジネス」に対して、そのどちらとも違う「パブリック」を選ぶことでコンプレックスをごまかそうとしていた、という部分もあると思います。

「アカデミック」にコンプレックスを感じながら、そこに並びたいという気持ちで「パブリック」を選んで、心のどこかで「ビジネス」の世界をバカにしていました。

 

いろいろなことがあって、キャリア官僚をやめて、そんな「ビジネス」の世界に飛び込みました。あっという間にもうすぐ2年が経ちます。ただシンプルに、「ビジネスってすごいなあ、おもしろいなあ」と感じる日々です。

世の中にはいろいろなビジネスがあって、人の役にたっていたり、たっていなかったり、役にたっていないことが大切であったり、こうやって回っているのだなあ、知らない世界がまだまだあるなあ、と思います。学生のときにぼんやり考えていた「アカデミック」「ビジネス」「パブリック」なんていう線引きも、別にどれが偉くてどれが偉くないとか、上だとか下だとかいうこともなく、それぞれに役割があって、その価値は人によっていろいろだし、なんであんな不思議なコンプレックスを抱えていたのだろう、と思います。

 

先日、官僚時代の同期たちと飲みに行きました。職場に対していろいろな葛藤を持ちつつ、けれどみんながんばっているんだなあ、と思いました。辞めたばかりのときにはなんとなく劣等感があって、公務員なんて、みたいな気持ちもありました。後ろめたさとかいろいろなネガティブな気持ちがありました。いまはなんとなく、フラットな気持ちです。みんながんばっているし、わたしもわたしなりにがんばっています。それって素晴らしいことだなあ、と思います。

 

わたしの場合は、たまたまばたっと倒れたことがきっかけで、いろいろなことにあきらめというか、なんとかなるさという気持ちがうまれました。そうして、こういうコンプレックスが解けていったように思います。おかげですごく楽になりました。あのとき倒れといてよかったなあ。

 

たぶんまだ自分のなかには、自覚できていないコンプレックスがたくさんあって、勝手に苦しんでいる部分があるのだと思います。けれど、きっとそれも何かのきっかけで解けていって、また少しずつ楽になっていくんじゃないかなあ、という気がしています。気長にそのときを待ちながら、いまできることとか、楽しいこととかをやっていこうと思います。とりあえず、ジムにいってきます。