いろいろ考えるブログ

株式会社ベンチャーネットでいろいろ担当しているタケダがいろいろ考えるブログです。

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こんにちは、タケダです。

みなさま、いかがお過ごしですか。

私はさいきん体温が上がっている気がしています。去年までは電車に乗るときに弱冷房車じゃないとすぐにお腹をこわしていたのですが、今年は普通の車両に乗れます。やたら虫に刺されます。6月に蚊に刺されるなんて、何年ぶりでしょうか。かゆいです。

 

さて、以前の記事でも少し書いたのですが、私には、自分は恵まれた環境で育ってきたな、ありがたいことだな、という思いがあります。なので、困っている人とか、大変な状況にある人とか、世の中で弱者といわれるような人に対して、優しくしなきゃいけない、助けなきゃいけない、という気持ちがとても強くありました。そして、実際に、そういった人に対してできるだけ優しくしてきたと思っています。

けれどその結果、嫌な思いをすることもありました。そして、私が困っているときには、そうやって私が「優しくしなきゃ、助けなきゃ」と思って接していた人たちはいなくなっていました。

 

「人に優しくすると、そのぶん優しさが返ってくる」なんて考え方があります。私もそんな考え方を信じていました。だから、人に優しくしているはずなのに、なんでかな、と考えました。ふと思い浮かんだのは、そういえば、いつのまにか自分の周りからいなくなった人たちからは、「助けて」って言われたことないな、ということでした。いま思えば、勝手に私が「優しくしなきゃ、助けなきゃ」と思い込んでいただけなのかもしれません。余計なお世話だったのかもしれません。

 

反対に、自分が苦しかったときのことを思い出してみました。苦しいときに「助けて」と人に伝えられるようになったのって、わりと最近かもしれないな、と思いました。

「助けて」って言うのって、意外としんどいことだと思います。自分の弱さを認めないと、「助けて」とは言えません。そして、自分の弱さを認めるのには、勇気というか、あきらめというか、うまくいえませんがそれなりのエネルギーが必要だと思うのです。

 

強者・弱者という分け方も、社会的な状況はもちろんいろいろあると思うのですが、この「助けて」を言えるか否かにあるのかな、と思います。

私は、京大をでて、キャリア官僚として中央官庁で働いていました。けれど、そのときの私は、周りの人にうまく助けを求めることができませんでした。社会的には強者だったかもしれませんが、今思い返すと、すごく弱い人間だったと思います。

 

中央官庁を辞めて、いろいろなことがあって、ようやく「助けて」と言えるようになってきました。少し強くなったということかな、と思います。

けれど、弱さがまったくなくなったわけではありません。なので、きっとまた苦しいときがやってくると思います。そのときには、ちゃんと自分の弱さと向き合って、「助けて」と言える人でありたいと思います。そして、誰かが「助けて」と言ったら、できるかぎり助けられるような人でありたいと思います。