いろいろ考えるブログ

株式会社ベンチャーネットでいろいろ担当しているタケダがいろいろ考えるブログです。

飽きっぽい

こんにちは、タケダです。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

私はとても眠いです。ひさしぶりに書きましたが、とても眠いです。秋だからでしょうか。我が家のリビングには、こたつが登場しました。こたつでお昼寝、幸せです。

 

さて、何のために仕事をするのか、というのはよく議論になる問題です。私は新卒で中央官庁に入ったとき、正直に言うとあまり高い目標や理想というのはなくて、どちらかというとゲーム感覚で仕事をしているところがありました。上司がこのあと「あの書類ちょうだい」と言うだろうと予測して用意しておいた書類が合っているかとか、気むずかしいと評判のあの人にいかにうまく根回しをするかとか、そんなささいなことです。

 

こんな風にゲーム感覚で仕事をするのはすごく楽しいし、ストレスもなくて楽でした。なにせゲーム感覚です。ただ問題なのは、すぐに飽きてしまうということでした。ちょっと難易度の高いゲームを探そうと思っても、それもすぐにクリアできてしまったりすると、途端につまらなくなります。手前みそですが、わたしは小器用なほうなので、ゲーム感覚でやっているとなんとなく攻略法が見えてきてしまって、そうなるとすぐに飽きてしまうのです。

 

飽きてきてしまったので、上司や先輩の話をちょっと聞いてみるようになりました。なんだかんだいって、中央官庁には真面目な人たちがたくさんいます。みんな仕事に対して普段は愚痴っていても、いろいろな考えや思いがあって、そういうものに少しずつ感化されていきました。そして、「この仕事は本当に世の中のためになっているのだろうか?」なんてことを考えるようになりました。

 

そんな風に真面目に考えながら仕事をすると、どうしても矛盾がたくさん見えてきます。正直に言って、世の中のためになるから行われている施策っていったいいくつあるのだろうと思います。もちろん、一部の人たちにとってはよいことがあるから進められるわけですが、じゃあそれを国全体として考えるとどうなるのか?なんてことを考えだしたらキリがありません。

 

真面目に考えながら仕事をすると、すごくストレスがたまります。なにせ、世の中は矛盾だらけです。そんななかで、最初のようにゲーム感覚で仕事をこなすこともなんとなく苦痛になってしまって、ただ目の前にある大量のタスクを処理するような感覚になりました。

 

そこからいろいろあって、中央官庁は辞めてしまって、「やっぱり死ぬまでの暇つぶしくらいのつもりで、ゲーム感覚でできることで、生活できるだけのお金が稼げればいいじゃないか」という気持ちになりました。クラウドソーシングサイトなどで募集しているライティングの仕事を、タイムトライアルのような感じでこなしていました。「今日は1時間で1500円いけたぞ!」みたいな感じでした。

 

けれど、これもすぐにコツがわかってきてしまって、つまらなくなりました。自宅でパジャマのままでも、普通にアルバイトをするよりは多い金額を稼げるようになりました。たぶんもう少し続けていればもっと効率よく稼げる方法を見つけていたと思いますが、そんなモチベーションはまったくわいてきませんでした。

 

そんなわけで、何か面白い仕事ないかなーと思っていた時に紹介されたのがベンチャーネットです。デジタルマーケティングの領域を扱っているのですが、いままで知らなかったことばかりで、とても面白いと思いました。社長からはどんどん机に本を積まれて、どんどんそれを読んで、いろいろ理解したりできることが増えました。このときも単純にゲーム感覚で、新しいおもちゃを手に入れたような感じでした。

 

ただ、それも1年くらいで飽きつつありました。技術的なことなどはなんとなく想像がつくようになってきて、本を読んでもセミナーにいっても「まあそりゃそうだよなあ」という感想しか出なくなりました。そんなときに、ドラッカー稲盛和夫さんの本を渡されて、興味をもちました。なんとなく、中央官庁のときと同じパターンに陥るんじゃないか?という予感はありました。ビジネスとは、会社とは、みたいなことを考え始めて、すごく面白いのですが、それを現実に引き寄せようとするとやっぱりたくさんの矛盾がそこにはあって、考えるほどストレスもかかります。実際、今年の前半は特に会社の方向性を変えるような場面もあって、いろいろなことを考えて、すごくストレスフルでした。

 

大学を卒業して仕事をはじめてからもうすぐ6年になります。けっきょく飽きっぽい自分は、このサイクルを繰り返していくしかないのだろうな、と思っています。ゲーム感覚で楽しんで、飽きて、ちょっと真面目にやってみて、しんどくなって一休みに別のゲームを探して。そんな形で緩やかにやっていくのが、人間らしくてよいのかなあと思います。