いろいろ考えるブログ

株式会社ベンチャーネットでいろいろ担当しているタケダがいろいろ考えるブログです。

「働く」ってむずかしい。「楽しい」もむずかしい。

こんにちは、タケダです。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
私は風邪やら花粉症やらにやられつつ、いつもの3割増しくらいの睡魔と仲良くしながら、楽しくやっています。春だなあ、という感じです。

 

さて、先週からこのブログをはじめまして、これが2つ目の記事です。前回は自己紹介だったので、ようやく始まりというところでしょうか。

 

2月の終わりから「起業の教科書」というサイトの担当になりました。そこから起業についていろいろ考えるようになり、最近はもうちょっと範囲をひろげて、「働く」ということについて考えています。

 

私がはじめて「働く」という経験をしたのは、高校1年生のときのことです。100円ショップの品出しのアルバイトでした。確か時給は800円くらいだったでしょうか。

お店に応募の電話をしてみたり、履歴書を書いてみたり、銀行口座を作ったり。なんだかそれだけで大人の仲間入りをした気分でした。

ただ、肝心の仕事はというと、あまり記憶にありません。ひたすらお店の中をぐるぐる歩き回って、足りない商品をメモして、倉庫から商品を持ってきて補充する。そんな仕事でした。特別つらいということもなく、特別楽しいということもなく、淡々と時間が過ぎていくようでした。

 

大学生になって、コンビニでアルバイトをはじめました。フランチャイズで、ご夫婦で経営しているお店でした。

ここでのアルバイトは、とても楽しいものでした。店長夫妻にはとてもよくしてもらいましたし、常連のお客さんとも仲良くなって、たまにお菓子やジュースをもらったり、近所のおばあちゃんにみかんをもらう、なんてこともありました。

もちろん、コンビニのアルバイトというのは大変なところもあって、重い荷物を運んだり、宅配やらチケットの発券やらいろんなサービスを覚えたり、少年少女がタバコを買いにくるのをやんわり断ったり、よくわからないままにお客さんに怒られたりもします。

けれど、そんなこともひっくるめて、「楽しかったなあ」という印象がつよく残っているのです。

 

この2つの「働く」を比べたときに、大きな違いといえば、「人とのかかわり」かなあと思います。

大学を卒業して、官庁で働いていたときのことを思い出してみても、「楽しかったなあ」という記憶の中には、いろいろな人がいます。怖いと評判の上司だったり、部下の私が心配になるくらい働いている係長だったり、口ではいつも厳しいことを言いながらなんだかんだ困ったときに助けてくれる先輩だったり。

 

私はけして社交的な人間ではありません。むしろ休みの日にはずっとひとりで本を読んでいたいタイプです。大学時代は、アルバイトをしている以外は、だいたい家か図書館で本を読んでいました。

ひとりでご飯を食べに行くのも、映画を見るのも平気です。というよりも、その方が気楽だったりします。ラーメン屋さんにもひとりでいきます。あ、でも、牛丼屋さんにはひとりで行ったことはないかもしれません。

 

そんな私ですが、「働く」という場面になると、ひとりで淡々と進めるよりも、人とのかかわりをもっていろいろなことをするときに、「楽しい」と感じるようです。自分でも不思議に思いますが、これが私にとってちょうどよいバランスということなんでしょう。

 

しかし、「働く」って、むずかしいことです。そして、「楽しい」も意外とむずかしい。だから、「楽しく働く」というのは、ものすごくむずかしいことだと、そう思っていたときがありました。

だけど、なんとかならないものかと思って、今までの「働く」の中から、がんばって「楽しい」を探してみたら、意外とたくさん見つかりました。それをいろいろ繋ぎ合わせてみたら、自分にとっての「楽しく働く」が見えてきたように思います。

 

きっと、「楽しく働く」の形は、ひとそれぞれまったく違うのだと思います。運よく、それをすぐに見つけられる人もいるかもしれません。けれど、多くの人は遠回りをしながら、自分だけの形を見つけているんじゃないでしょうか。

 

「働く」って、むずかしいことです。そして、「楽しい」もむずかしい。けれど、諦めないでいれば、何か自分なりの形を見つけられる。そんな気がしています。

 

私もいまは楽しい日々を過ごしていますが、もしかしたらまた悩み苦しむときがくるかもしれません。でもそのときにはもう一度、自分なりの「楽しく働く」を探しだせるように、少しずつ進んでいければいいな、と思っています。